top of page
banner_manor.jpg
推薦莊園募集中_大.png

彰化

彰化
長日咖啡

長日咖啡

「太陽の香り ”お日様コーヒー”」

農園紹介:

10か所の珈琲農園の中でも一番標高が低い場所にある長日珈琲の農園。農園の名称は「國村咖啡莊園」。こちらは現在のオーナー・張智閔氏の父・張水勝氏夫妻が19年前にコーヒー農園を始めた際に、智閔氏の祖父の名前・國村からとったのだという。

「長日咖啡」の由来は2つ。苗字が“張”である事と、標高が低いため“長い時間お日様に照らされている”という意味から命名されている。その名の通り、100-300mの底標高である同農園は日照時間が他の農園に比べてとても長く、長日珈琲の製法では乾燥機器を使わずに全て自然太陽光による天日干しでコーヒーの精製を行っている。そのため精製工程における豆自体の香りが非常に豊かで、コーヒーの花でさえも他の農園に比べて花びらも大きく香りが強い。

なお、長日珈琲では環境問題への取り組みにも力を入れている。底標高だからこそ叶う完全天日干しの製法により乾燥機器の使用量が減らせるため、Co2量の排出削減ができているほか、通常破棄されているコーヒーの粉を再利用した商品の開発なども行い無駄を無くしている。

例えばコーヒーの粉の蚊取り線香、お香、そしてコーヒー炭などだ。中でもコーヒー炭は現段階で長日珈琲のみが製造している画期的な商品と言える。使用後のコーヒーの粉を使用しているため、木を切り倒すこともなく、通常の炭が出来上がりまで3日間はかかるところ、コーヒー炭はたったの20時間で出来上がるため無駄なCo2の排出を抑える事もできるのだ。また、すべて自然界の材料を使用しているため、環境にも優しいという。

その他、コーヒー果皮茶やコーヒー葉茶など、コーヒー製造で1つも無駄なく利用できるようにするなど、サスティナブルコーヒーを念頭に置いている。このような開発ができるのも、実は智閔氏は元々テクノロジー業出身。自身の経験をコーヒー事業にも生かし、常にコーヒー事業の新たな可能性を探っているのだ。

智閔氏は今後の目標として、「現在友人と“AIコーヒー豆選別機”の開発を進めており、近年内には造り上げたい。これができれば人権費や製造工程の時間削減にもつながっていき、台湾のコーヒー製造における問題点を解決していけると思う」と話している。
近年の受賞歴:

2021年彰化県国産スペシャルティコーヒー評鑑(戶籍組) - 頭等賞

2021年彰化県国産スペシャルティコーヒー評鑑(種植組) - 銀質賞 

2020年彰化県傑出專業農民賞 

2020年彰化県国産スペシャルティコーヒー評鑑(種植組)- 頭等獎賞

2019年台湾国産スペシャルティコーヒー評鑑 - 精品 

2018年台湾国産咖啡品質評鑑示範賽 - 貳等賞

2018年台湾国産スペシャルティコーヒー評鑑 - 精品 

基本情報:
オーナー:張智閔

住所:彰化市三民路123號

電話:04-7238282

URL:https://www.facebook.com/baguacoffee/

南投

南投
92向陽高山咖啡

92向陽高山咖啡

「総統府国宴指定の”お国コーヒー”」

農園紹介

元々南投國姓にて檳榔の農園を営んでいたオーナーの林言謙氏。921大地震の際に大きな被害を受けた同地区だが、根の浅い檳榔も壊滅的な被害を受けたのは言うまでもない。林氏は目の前に広がる絶望的な風景に気力をなくしていたが、ある日、地震後に荒地となっていた場所から偶然コーヒーの苗を発見。地震の被害にも負けずに力強く生えるコーヒーの苗の生命力に感動し、運命を感じた林氏はここからコーヒー栽培を開始した。現在は20年の経験を持つコーヒー農園の農夫だ。

妻の彭婕汝女氏もコーヒーに興味を持ち、コーヒーカッパーの資格を取得しており、カフェ「92向陽高山咖啡館」を夫婦で運営。立ち寄る観光客らに同農園のコーヒーの魅力を伝えている。まだ幼い4人の子供達もすでにコーヒーに興味を持っており、林氏は同農園を子供達が継いでくれることが夢だと語る。

92向陽の名前の由来だが、同農園が九份二山に位置すること、そして921大地震後にコーヒーと出会ったこと、そしてコーヒーを抽出するのに最適な温度が92℃であることからきている。

南投の九份二山に位置する同農園は、標高1200m、日中と夜間の温度差が激しく、湿気も十分で太陽の日差しも満ち足りており水はけも良く、コーヒー栽培にはもってこいの環境だ。なお、有機肥料にこだわりコーヒー栽培を行っており、SGSの農薬残留検査にも合格するなど、安心安全保証つきだ。

このように様々な製法のコーヒーを製造できるのも、カフェの隣にある精製工場の設備が充実していることが関係していると言えるだろう。豆の選別機から乾燥機、焙煎機まで一式が揃っているため、ワンストップで精製を行えるのだ。中でも焙煎機が充実しており、大型の焙煎機3−4台を使い分けている。精製工場で製造された作りたての豆で淹れたコーヒーを隣のカフェで頂けるのは生産地であり消費地でもある台湾ならではの贅沢な体験だ。

そしてカフェに隣接する多目的スペースではコーヒー業界関係者らの研修の他、地元の子供達を招いてワークショップを行うなど、地域への貢献なども積極的に行う。このような取り組みは、「地元の子供達にも自分たちの地域でコーヒー栽培が行なわれていることなどを知ってもらいたい」との林夫妻の思いから行なわれている。
近年の受賞歴:

2021年南投県咖啡評鑑 特等賞及び1位

2020年南投県咖啡評鑑 特等賞及び1位

2019年南投県咖啡評鑑 1位及び金質賞

2015年SCAA (Specialty Coffee Association of America)CQI 86.08分(アジア1位) 

基本情報:

オーナー:林言謙

住所:南投県国姓鄉中正路一段206号

Tel:04-92721430

URL:https ://reurl.cc/KbAMMM

森悅高峰咖啡

​森悅高峰咖啡

「一口で感じる山脈の恵 ”森のコーヒー”」

農園紹介

もともと夫婦共に建築業のセールスをしていた農園オーナーの吳振宏氏と妻の洪家蔆女氏。夫婦で森林での暮らしに憧れ7−8年前に泰雅(タイヤル)族の友人から南投仁愛鄉霧社にある原住民保留地を購入しコーヒー農園を始めた。吳夫妻は、土地の自然環境を破壊せずに、原始林を残した形でコーヒーの木を植え、あくまでも自然生態系との融合を大切にすることをモットーとしている。そのため同農園を訪れるには、デコボコ道を徒歩、またはトラックに乗ってガタガタと揺られながら向かう必要がある。道中では昆虫や鳥、猿など様々な生態を見ることもできる。まるで大自然への冒険に出かけているような気分になる。

呉氏によると、標高が高いことによる利点として、日中と夜間の温度差が激しく、霧が多いことなどが挙げられ、これはコーヒー栽培においての優位点といえるという。また、標高が高いことで冬は特に寒さなどの影響を受けるため、コーヒーチェリーの皮は厚く、少し硬くなるのも特徴だ。なお、標高の高い厳しい自然環境の中で育ったコーヒーチェリーは丈夫で高密度、風味が豊富、森林における四季の植物の多種多様な香りのハーモニーを感じることもできるという。

同農園のコーヒーを飲んだ人の中には、“一口味わった瞬間に木々や花々、空気など森林全体がイメージさせられる”と例える人も多いという。

今後の目標として呉夫婦は、「農園の環境を再度整理し、コーヒー農園の紹介や森林内の自然生態系の紹介をするガイドツアーなどを用いて、多くの皆さんに訪れてもらえる農園にしたい」と語る
近年の受賞歴:

2021典藏台湾スペシャルティコーヒー国際競標,第8位

2021竹梅源スペシャルティコーヒー大賞-金賞(水蜜)

2021南投咖啡評鑑-頭等賞(ナチュラル)

2020国産咖啡評鑑-銀質賞(ナチュラル、ハニープロセス)

2020南投咖啡評鑑-頭等賞(ナチュラル)

2020南投咖啡評鑑-銀等賞(ウォッシュド、ハニープロセス)

2019国産咖啡評鑑-金質賞(ハニープロセス、ウォッシュド)

2018国産咖啡評鑑示範賽-1位

基本情報:

オーナー:吳振宏・洪家蔆

住所:南投県仁愛鄉高峰巷56-1号

Tel:0963631733

URL:https ://www.facebook.com/gf1450/

​雲林

雲林
TGC

TGC台灣咖啡莊園

「世界に向けてGo!! ”台湾珈琲のパイオニア”」

農園紹介

オーナーの徐飴鴻氏は雲林古坑の出身。コーヒー業界に携わる前には7店舗のスーパーマーケットを経営する敏腕ビジネスマンだった。

徐氏が本格的にコーヒー業界に参入したのは2004年の事。当時、コーヒーがなかなか売れない現状を見ていた徐氏は、同年に古坑地区の小規模コーヒー農園を助けるために「古坑咖啡企業」を立ち上げ、小規模農園のコーヒーチェリーの購入を開始。その後、古坑のみならず屏東、台南、高雄、嘉義、雲林、南投などの小規模農園からもコーヒーチェリーの購入を行うなど規模を広げていった。また、現在では農民が高齢化し、続けることが難しくなったコーヒー農園を引き継ぎ、自身の農園としてコーヒー栽培も行っている。1年のコーヒー豆における合計生産量は約3tで、台湾の農園の中でも最大規模と言える。

さらに、2011年には「TGC(Taiwan Good Coffee)」ブランドを創立し、「揺るぎない台湾スペシャルティコーヒーブランドを作り上げたい」との目標に向け日々努力を続けている。スーパーマーケットを経営していた経験のある徐氏は、元々の人脈と販売ルートなどを活かし、数々の国内店舗やECサイトでの販売を拡大し、国内外に台湾コーヒーを広めている。

同農園の精製方法の特徴として、ウイスキーや赤ワインの樽を使って12ー16日間じっくりと寝かせる発酵方法がある。徐氏によると、同工程により、風味に多様性を持たせることができるという。

また焙煎についても、10年以上の経験を持つ焙煎師の徐氏が主導し各商品を作り上げている。中でも興味深い商品が、「十二星座」をテーマにしたコーヒーだ。十二星座にそれぞれ個性があるように、同商品にも一つ一つの星座の性格に合うような精製方法を施している。例えば、しし座ならば明るく力強い太陽を思わせるナチュラル製法を採用するなど、星座により精製方法や焙煎方法を変更し、バラエティ性を持たせている。

「自身の農園だけでなく、台湾全体で“台湾スペシャルティーコーヒー”を確立させ、台湾のみならず世界に強く認識してもらいたい」(徐氏)。
近年の受賞歴:

2020年臺灣國產精品咖啡評鑑 80点以上の高評価を獲得    

2012年TGC『古坑掛耳式精品禮盒』が雲林10大ギフトに選出 

基本情報:

オーナー:徐飴鴻

住所:雲林県古坑鄉大埔橋66号

Tel:05-5828658

URL:https ://www.facebook.com/tgc.coffee/

古峰

​古峰咖啡

「自然の友人、無農薬コーヒー」

農園紹介

オーナーの賴彥合氏の家族は元々1986年よりお茶栽培、1999年よりフルーツ(日本甘柿)栽培を行う農家だった。コーヒー栽培を開始したのは2015年のこと。

フルーツ栽培をしていた頃、賴氏の父親は農薬を使用していたが、賴氏はその農薬の影響で気を失い、病院へ送られた経験を経て、無農薬栽培へとシフトした。現在では荘園全体で有機肥料を使用し、環境に配慮した栽培方式を導入している。

コーヒー栽培を始めたきっかけは、フルーツ栽培の閑散期に、母親が近くのコーヒー農園に収穫の手伝いに行っていたことだ。自分たちの農園でもコーヒーの木を植えてみてはどうだろうと考え、コーヒー栽培を開始した。始めの3年間はお茶栽培やフルーツ栽培の知識を活かし、試行錯誤しながらコーヒーの木を育て、2018年より、ようやくコーヒーチェリーの収穫ができるようになったという。

現在栽培している品種はゲイシャ、ティピカ、SL-34。標高1300mの環境にある古峰咖啡莊園は日照りもよく、日中と夜間の温度差も激しく、コーヒー栽培にとても適している。それに加え、無農薬栽培、そして有機肥料を使用した安心安全のコーヒー豆を賴氏は誇らしげに語る。賴氏のコーヒーへの情熱や探究心も相まって、コーヒー栽培を開始してから7年目となる2021年のCQIスペシャリティ珈琲認定では86.25点という世界ランク第8位の好成績も獲得した。

そんな古峰咖啡莊園の農園内には、コーヒーの木の近くにパッションフルーツやツリートマトなどの様々な青果物が植えられていて、そのまま洗わずに食べることができるほか、ニワトリやカエル、虫達の鳴き声など自然の生態系を感じられる。まるでピーターラビットの世界に入り込んだような、長閑でゆったりした世界観を持つ農園だ。訪れたお客さんも、コーヒーを飲みながら時間を忘れてリラックスしてしまうだろう。
近年の受賞歴:

2021 CQIスペシャリティ珈琲認定86.25 世界ランク第8位

2021 雲林国産珈琲生豆評鑑 1位

2020 雲林国産珈琲生豆評鑑 特等賞

基本情報:

オーナー:賴彥合

住所:雲林県古坑鄉石壁75号

Tel:0972029766

URL:https ://www.facebook.com/GoodFunCoffeeManor/

嵩岳

​嵩岳咖啡

「世界一のゲイシャ ”台湾珈琲の先駆者”」

農園紹介

2020年にCQIスペシャルティコーヒー認定にてゲイシャのナチュラル製法を出品し、同年世界1位となる89.25点を獲得したことでも有名な嵩岳咖啡莊園。オーナーの郭章盛氏は同じく2020年に第32回全国十大神農(優れた農夫に対し国から贈られる賞)も受賞しており、台湾、そして世界が認めるコーヒー農園である。

嵩岳咖啡莊園の農園面積は現在5ヘクタールほど。ゲイシャ、ティピカ、SL-34などの品種を主に栽培しているが、その他にも約10種類ほどの品種を植えて、どの品種が土地に合うかなどの研究も日々行っている。

このように研究を行うのも、「年々コーヒーの品質をより良くしていきたい」という郭氏の思いからである。郭氏は「現段階ではゲイシャが一番品質の高い豆ができる品種であるが、これを超える品種を発見するために色々な品種を植えて実験を繰り返している」と話す。

農園に隣接する、短編映画「初めての珈琲」の撮影地としても使われた、台湾の歴史的な家屋「三合院」が古き良き台湾を感じさせる嵩岳咖啡莊園。台湾情緒あふれる雰囲気の中頂く世界最高点を獲得したゲイシャのナチュラル製法のコーヒーは、今までのコーヒーの常識を覆されるかのような、まさに台湾が生んだ一つの“芸術”とも言っても過言ではない作品だ。口に含んだ瞬間に暖かく優しい“台湾”を感じることだろう。

それもそのはず、同農園では一つ一つの作業に意味があり、心を込めて大切に製造されていることが至る所から伝わってくるからだ。豆の選別に関しても、すでに80歳を超える郭氏の両親が丁寧に一粒ずつ手作業で行っているほか、精製工場の天井はあえてガラス張りにし、雨の日でも関係なく天日干しを行えるようにするなど、より良いコーヒーを作り上げるための“コーヒー愛”に溢れている。

郭氏はまさに台湾コーヒーのパイオニアであり、嵩岳咖啡莊園は台湾コーヒーを語る際になくてはならない存在である。
近年の受賞歴:

2021 PCA典藏台湾スペシャルティコーヒー国際オークション決選

2021竹梅源台湾スペシャルティコーヒー大賞-金賞

2020第32回全国十大神農 受賞

2020 CQIスペシャルティ珈琲認定89.25点 世界最高点数,世界第一位

2020台湾国産スペシャルティコーヒー豆評鑑-金質賞

基本情報:

オーナー:郭章盛

住所:雲林県古坑鄉草嶺村石壁70号

Tel:0937292176

URL:https ://www.facebook.com/songyuecoffee/

嘉義

​嘉義

青葉

青葉咖啡

「心洗う”森のお宿コーヒー”」

農園紹介

約40年間営む民宿「青葉山荘」の2代目でもある青葉コーヒー農園のオーナー・葉世遠氏。同民宿は2009年8月8日の八八水害により一部が破壊され、周辺も相当な被害を受けた。それまで営んだお茶農園も被害を受け、建て直しの際に葉氏はコーヒーを植えることを思いつきコーヒー植樹に取り組み始めたのが今から7〜8年前のこと。

葉氏の手がけるSL34のコーヒーは桃や梅、プラムなどの風味が特徴的な他、冷めた時にはアスパラジュースの風味も感じられる。元々お茶農家だった葉氏は、お茶の精製工程にて培った嗅覚を生かして、コーヒー豆の発酵の段階で香りを見極め、ちょうどいい発酵時間を決めるなど工夫を施している。

「私が一番大切にしているのが“品質”だ。安定した品質を保つのはもちろん、更に品質を向上させていきたい。私たちは、地域の皆で切磋琢磨し、交流し、良い関係を築けている。地域全体で台湾コーヒーをより良いものにしていけるようにと思っている」(葉氏)。

他国のコーヒーは大量生産であるが、台湾コーヒーは少量を手をかけて細部まで気をつかって大切に育てる方法となるため、品質に違いが出てくるという。

なお、民宿ではより多くの人に青葉コーヒー農園の高品質コーヒーを知ってもらえるように、電力を使用しないハンドメイド焙煎などのコーヒー豆DIY体験も行っている。

葉氏は今後、基盤である民宿の運営を中心に、来年には精製工場を完成させ、コーヒー豆の安定した品質を目指していきたいとしている。
近年の受賞歴:

2021阿里山莊園咖啡菁英交流賽-ウォッシュド組:特等賞

2020阿里山莊園咖啡菁英交流賽-ハニープロセス:銀質賞

2019阿里山莊園咖啡菁英交流賽-ウォッシュド組:金質賞

2019阿里山莊園咖啡菁英交流賽-ナチュラル組:銀質賞

2019阿里山莊園咖啡菁英交流賽-ハニープロセス:銀質賞

2019台灣國產精品咖啡豆評鑑-葉世遠:頭等賞、金質賞

2019台灣國產精品咖啡豆評鑑-藍雅雯:銀質賞

基本情報:

オーナー:葉世遠

住所:嘉義県梅山鄉幼葉林10號

Tel:05-2501031

URL:https ://reurl.cc/q5g6dg

琥珀社

​琥珀社咖啡

「雲海を見下ろす、お茶が香る琥珀コーヒー」

農園紹介

オーナーの陳合徳氏は元々、代々続くお茶農園の5代目。農夫になることに気が進まず、大学でも全く農業とは関係のない学部へ通った陳氏だが、9年前、父の病気をきっかけに農園を引き継ぐと同時にコーヒー栽培を開始。“琥珀社”ブランドはここから始まった。琥珀社の名前の由来は、陳氏の家族が生産してきた、お茶、苦茶油、蜂蜜、そしてコーヒー、これらの共通する色が“琥珀色”である事からだ。

 陳氏が手掛ける琥珀社のコーヒー生産においては、お茶栽培からインスピレーションを受けている部分も多い。琥珀社ではお茶畑の一部をコーヒー農園にチェンジして整備し直したため、お茶の木の根っこ部分が土の中に残留しており、コーヒーの木は、そのお茶の根っこに含む養分を吸収しているため、独特な風味を感じる事ができるという。

なお、琥珀社の主要豆はSL-34。陳氏は琥珀社のSL-34の風味について、ベリー類の香りが豊かで、梅やローゼル、ブラックベリーなどの風味を感じさせるとしている。敷地内には他にも12種類の品種のコーヒーの木を植え、どの品種が梅山の土壌に適しているのかなどの研究も日々行っている。

 琥珀社はコーヒー農園の他に、キャンプ場とカフェも運営しており台湾国内でも観光地として大人気だ。キャンプ客は運が良ければ阿里山の日の出や、雲海も見ることができる。土日限定オープンのカフェでは、自家焙煎体験やドリップコーヒーバッグのDIY体験なども実施し、多くの観光客に台湾コーヒーの魅力を伝えている。その他、酥薑苦茶油雞(生姜チップスと苦茶油の鶏の唐揚げ)と苦茶油麺線、蜂蜜ワッフルなどの自家栽培の食料品を用いたメニューも提供している。

陳氏の今後の目標はカフェとキャンプ場に隣接する精製工場を更に整え、近隣のコーヒー農家とも協力し、同地区全体でコーヒーの品質を向上させていくこと。「周辺のコーヒー農園の豆が売れずに、農夫たちが農園を放棄してしまったら、そこに湧いた害虫が他の農園にも飛んできたりして豆の品質にも関係してくる。そのため、周辺の農家達がみんなで努力し、成長して行くべきだと思っている。現状、農夫の高齢化が進み、コーヒーチェリーの収穫までしかできていない農家がたくさんある。このような農家のコーヒーを買い取り精製からの受け入れが出来るように協力していきたい。もちろん全ての豆を受け取れるわけではなく、理念が一致することは重要。量を増やし続けるのではなく、品質を保つことが一番大切だ」(陳氏)。

近年の受賞歴:

2021阿里山莊園咖啡精英交流賽-ナチュラル組金質賞、ナチュラル組銀質賞、ハニープロセス組銀質賞

2020国産スペシャルティコーヒー生豆評鑑金質賞

2019阿里山菁英莊園交流賽ウォッシュド組銀質賞

2018国産スペシャルティコーヒー生豆評鑑銀質賞 

基本情報:

オーナー:陳合徳

住所:嘉義県梅山鄉38号

Tel:0922204987

URL:https ://www.facebook.com/Amber201307/

鄒築園

​樂野鄒築園

「この一杯で結ぶ、夢のスペシャルティコーヒー」

農園紹介

オーナーの方政倫氏は阿里山鄉樂野部落の原住民族・鄒(ツォウ)族の出身。

鄒築園で1996年に方氏の父親が苗植えした初期の200本のコーヒーの木は、その日本人から贈呈されたコーヒーの木から来ているのだという。元々胡蝶蘭の花を栽培していた方氏の家族は、その後、コーヒー産業にシフトしていった。

熱心にコーヒー栽培に取り組んだ結果、2007年に古坑で開催された台湾初のコーヒー関連のコンテストとなる“台灣咖啡生豆品鑑”コンテストに参加し第一回目の1位を獲得。これを受けて自分が手掛けるコーヒーに自信を持った方氏は、更に真剣にコーヒー栽培に取り組むようになっていった。2017年には十大神農獎を受賞、また、SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)認定のカップ審査員の証明書も取得。方氏は台湾コーヒー業界でも有名なコーヒーの専門家であり、「コーヒー王子」の愛称でも知られている。

方氏は3年前、アフリカから輸入したゲイシャの木の中から外観が明らかに異なる新品種を発見。まだ名もない品種だったため、「So’ngna 索恩娜(ソォウンナ)」と名付けた。ソォウンナの意味はツォウ族の言語で「最も良い」の意味だ。ソォウンナは国内の試合でも数々の賞を受賞している。

鄒築園のコーヒーの木は現在約5000本以上、農園は5ヘクタールの面積で、今後更に広げていく予定だ。方氏によるとコーヒー栽培における土壌の整備はとても大切であり、当初は石などが混ざっているような管理されていないような土地であったのを、一から整備してきたという。このような努力の積み重ねもあり、鄒築園のコーヒーの葉はとても大きく、ツヤツヤした綺麗な緑色をしており葉と葉の密度がとても濃い。方氏によると、健康な葉は太陽光パネルの役割をするため、栄養をコーヒーチェリーに十分に届けることができるので品質も上がるのだという。

また、品質管理に欠かせないものとして精製段階に使用される機器設備の充実を挙げている。鄒築園では、常に最新の機械を使用するなど、天候にも左右されず安定した品質を保証できるようにしている。最近ではコロンビアとブラジルから仕入れた大型の機械も取り入れた。同機械は今の所、台湾に1つしかない。同機械の導入で、品質を安定させながら大量の豆を処理できるようになる。

「現在、嘉義ではコーヒー農園同士が交流し、共にレベルアップできている。全体で嘉義のコーヒーをより良いものにしていき、より多くの消費者に嘉義、阿里山のコーヒーを知ってもらいたい」(方氏)。
近年の受賞歴:

2021典藏排湾スペシャルティコーヒー国際オークション、3件ノミネート

2020阿里山菁英賽、1万8千元/Kgのオークション価格

2019台湾国際スペシャルティコーヒー豆評鑑、特等賞

2019兩岸咖啡三十強精品咖啡邀請賽、1位

2018亞洲咖啡生豆評鑑、1位

2017十大神農賞 受賞

基本情報:

オーナー:方政倫

住所:嘉義県阿里山鄉二鄰71號

Tel:05-2561118

URL:https ://www.facebook.com/alccp/

卓武山

​卓武山咖啡農場

「卓武山から湧き出す ”せせらぎの珈琲”」

農園紹介

オーナーの許定燁氏は元々20歳頃から父親のお茶農園を手伝ってきたお茶農家出身。20年前の台湾では、外国産茶葉の輸入が盛んになり価格競争が激しさを増し、市場価格にも影響が出始めていた。これを受けた許氏はコーヒー栽培に目をつけ、2001年よりコーヒー栽培を開始。始めはお茶栽培とコーヒー栽培を半々で行っていたが現在はコーヒー一筋で農園を運営している。卓武山咖啡農場は、卓武山唯一のコーヒー農園だ。

農園の広さは約6〜7ヘクタール。約8000−10000本のコーヒーの木が栽培されている。1番古いコーヒーの木は、日本統治時代に日本が植えた木を持ってきたもので、すでに70年の樹齢だという。また、卓武山咖啡農場では無農薬栽培を採用しているほか、全行程で山の湧き水を使用している。

SL-34、ゲイシャ、ティピカのほか、卓武山で栽培する特徴的なコーヒーに紫葉という品種がある。これは、SL-34が台湾の土地で突然変異した品種であり、コーヒーの木の若葉が赤紫色をしているほか、コーヒーの花も真っ白ではなく少しピンクがかっているという特色がある。風味は、ほのかに花や果物の香りが感じられ、プラムやキウイフルーツのような酸味がある。紫葉は生産量が少ない希少なコーヒーであり、許氏によると、紫葉の香りと味は、過去に植えた他の品種よりも優れているという。

観光客が訪れやすいとは言えない山奥に位置する卓武山咖啡農場。許氏はより多くの人に同農園のコーヒーを知って楽しんでもらえるよう、2007年に嘉義市内に直営のコーヒーショップをオープン。コーヒー豆を販売するほか、レギュラーコーヒーやラテ、軽食などのメニューも提供している。

許氏は今後の目標として“台湾発の固有品種を開発すること”を挙げている。「今は海外から来た品種しかないが、もし台湾の固有品種が開発できればそれはまさに台湾コーヒーと言えるのでは」(許氏)。
近年の受賞歴:

2021典藏台湾スペシャルティコーヒー国際オークション 500ドル/ポンド PCA台湾地区史上最高価格

2021竹梅源スペシャリティコーヒー試合 準優勝

2021阿里山菁英試合-ゲイシャ 頭等賞

2020台湾スペシャルティコーヒー評鑑 金質賞

基本情報:

オーナー:許定燁

住所:農場:嘉義県阿里山鄉605109号

Tel:05-2225896

URL:https ://www.facebook.com/ZhuoWuCafe/

「初めての珈琲」logo-03.png

盧 德張(jerry). 長谷川典子

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube

Contact us

bottom of page